ベトナムに長期滞在する機会があり、あらゆる場所を練り歩きましたので、事前情報を踏まえつつ観光地やローカルフード、有名なストリートなどホーチミン旅行を楽しむすべての情報をご紹介しようと思います。

「ホーチミン旅行のプラン立てに参考にしたい方」「ベトナムへの旅行を考えている方」「海外旅行先を検討中の方」は、ぜひ参考にしてみてください。

ホーチミンはどんなところ？

ホーチミンは、ベトナムの南部最大の商業都市です。食文化がとても豊富で特にフォーやバインミーは食べたこと、聞いたことがある人も多いでしょう。多様な食材が使われるベトナム料理は健康にも良いと言われています。

また、かつてのフランス植民地時代に多くの建物が建てられたためヨーロッパの雰囲気が残る街並みや多くの公園、博物館があり戦争や美術、歴史に関するものがありベトナムの多様な文化や伝統に触れることができます。

他にもアジアの中でも安くて質の高いマッサージが多く、ベトナム式マッサージは旅行の醍醐味とも言えます。さらに夜市や若者のナイトエリア「ブイビエン通り」は、エキサイティングな夜を過ごすことができるでしょう。

【心に残る旅行にしよう】ホーチミン旅行の事前基本知識7つ

旅行を120%楽しむには、「準備・快適・豊富」な旅行にすることが大切なのではないかと思います。ストレスなく視野を広く持つことでまさしく心に残る旅行になることでしょう。

そこで、以下にて心に残る旅行にするためのホーチミン（ベトナム）に関しての事前知識を7つの項目に分けをまとめました。ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 人口と面積

ホーチミン市の面積は2095平方キロメートル（ベトナムの0.63％の広さ）で、東京都と殆ど同じ大きさです。2021年の都市人口は約900万人（人口の10％）を占めており、首都ハノイを凌いで全国で最も人口が多い市です。

また、1平方メートルあたりの人口密度は4,400人（2019年）と世界有数です。（引用：lifestyle）

街を歩くと韓国人の顔ぶれが多くありました。調べてみるとベトナムに滞在する韓国人は20万人を超えており在留日本人の10倍に上るそう。

2. ベトナム三大主要都市（ハノイ・ホーチミン・ダナン）

ホーチミンは、ベトナムの三大主要都市の一つです。その中でも特に主要なホーチミンとハノイについて紹介しますね。

経済の中心 ホーチミン

ホーチミンはベトナム最大の都市であり、ベトナムの経済の中心地です。

ホーチミンはベトナムの南部にあり、車やバイクの通行量が多く、高層ビルの立ち並ぶ近代的な街になっています。

政治と文化の中心ハノイ

ハノイはベトナムの首都であり、ベトナムの政治と文化の中心地です。ベトナムの北部に位置しており、政治の街としてベトナムの国会議事堂や最高裁判所などもあります。

3. 言語と宗教

ホーチミン（ベトナム）は、ベトナム語を公用語とし、中国語、クメール語、英語、フランス語が話されます。

ただ、ショッピングやホテル、お店などの人の多くは英語が通じるので安心して良いでしょう。欧米の人も多く訪れるカフェやホステルなどの受付の人はかなり流暢な英語を話していました！

宗教は仏教、カトリック、カオダイ教が主です。

こちらはチャータム教会（カトリック）のミサの様子です。信者ではなくても見学できます。日本ではあまり見慣れない光景なので面白いですね。

4. 国民性（人柄）

ベトナム人の国民性は、一般的に勤勉で温厚だと言われており日本人と似ているところがあると思います。

関係のある話かわかりませんが、街なかを歩いているとすれ違う人、バイクに乗る人など多くの人と目が合います。旅行者だと認識され珍しいのかわかりませんが気にしなくて大丈夫ですよ（笑）

5. 気温と服装

ホーチミンの気候は、年間を通して温暖で、年中夏服で過ごせます。

雨が少なくなる乾季は12月から4月、蒸し暑く激しいスコールが降る雨季は5月から11月まで。日差しがかなり強いので、帽子やサングラス、日焼け止めなどの日焼け防止グッズは忘れずに持っていきましょう。

6. 通貨と物価（言い値について）

ベトナムの通貨単位は「ドン(VND)」。1,000ドンは約6円（2024年1月時点）です。

例えば100,000ドン分の買い物をした場合600円となります。桁が大きいためなれるのにはかなり時間がかかりますが、慣れておけば買い物をするときに瞬時に日本円に換算することができるため便利ですよ。

物価に関しては、日本と変わらなかったり、格段に安いところもあったりという感じです。
以下に物価の指標となるであろうものを列挙してみました。参考までにどうぞ！

7. 観光日数と移動手段

ホーチミン市内はそれほど広くなく、徒歩でも比較的観光しやすいです。

観光名所を回り、ある程度のベトナムフードを楽しみたいという場合、観光日数の目安は2泊3日ですが、個人的なおすすめは3or4泊がおすすめです。

観光名所を周り、カフェやお店でゆっくり。現地の人との交流やマッサージ、エキサイトな夜も楽しむといった楽しみ方ができるでしょう。

主な移動手段は、徒歩もしくはGrabを使いましょう。Grabとは、東南アジアで主に使用される配車・配送サービスです。ぼったくりの心配がなく安く効率よく回ることができておすすめです。また、空港から市内へのアクセスや、グループで行動するときは車を、ちょっとした移動はバイクを利用することで安くすませることができます。

ホーチミンでは、空港や街なかを歩いていると、『乗らないか？」と車やGrabの服を着た人が話しかけてきますが、その全てがぼったくり価格です。自分で手配した車・バイク以外には基本的には無視でいきましょう。

【食べる】絶対食べたいベトナムフード（ローカルフード）

旅行の醍醐味といえば、ローカルフードを食べることではないでしょうか。ベトナムには多くのローカルフードが存在し、フォーやバインミーは聞いたことがあると思います。

ヘルシーでさっぱりとした味わいは、暑い気候に最適です。以下から代表的なベトナムのローカルフードをいくつか紹介しますね。

1.フォー

フォーは、米粉で作られた細長い麺が入ったスープ料理です。ベトナムでは、朝食に食べることが一般的ですが、昼食や夕食にも食べられます。

その豊かなスープの味わいや、麺のもちもちとした食感が人気で様々なトッピングを加えることで、飽きのこない味わいを楽しむことができます。

2.バインミー

バインミーとは、サンドイッチの一種です。フランスのバゲットに似たパンに、中には豚肉や鶏肉、パテ、野菜、ハーブ、マヨネーズなどを挟んで作られます。

見た目によらずボリューミーで一般的には、手軽に食べられるテイクアウト料理として提供されることが多く、価格も手頃なので、観光客や現地の人々にも人気があります。

3.ブンチャー

ブンチャーは、フォーに似た麺料理です。いわゆるつけ麺版のフォーですが、味わいは異なり風味豊かなスープに酸味のある生野菜を加えて、爽やかな味わいに仕上がっています。

もりもりの野菜がセットで必ずついてくるため、お好みでくるんで食べたりスープにつけて食べたりすることができます。

4.チェー

チェーは、ベトナムの伝統的なスイーツの一種で、甘いスープやプリンのようなデザートです。

主に、米、豆類、ココナッツミルク、砂糖、果物などを材料にして作られます。通常、チェーは冷たくして食べることが多く、ベトナムの暑い気候で食べられることが多いです。

5.ベトナムコーヒー

ベトナムは世界第2位のコーヒー生産国で、コーヒー豆がお土産として人気があります。中でも、ベトナム独特の深みのある味わいが特徴の「ウエアンコーヒー（Weasel Coffee）」は、お土産としても人気が高いです。

また、一般的なコーヒー豆も、酸味が少なく、しっかりとしたコクと苦味のある味わいです。

6.ココナッツアイス

ココナッツアイスは、ベトナムのホーチミン市で有名なデザートです。

ココナッツの果肉やココナッツミルク、そして凍らせた氷を混ぜて作られ、甘くて爽やかな味わいが特徴です。

ホーチミン市には多くの屋台やレストランがあり、地元の人々や観光客の両方に人気があります。

7.肉まんや春巻き

ホーチミンは、中国の影響を受けた食文化が育ちます。

その中でも肉まんと春巻きは手頃な価格でホーチミンの多くの屋台やレストランで味わうことができます。

肉まんは特にストリートで見かけられることが多く立ち寄って食べ歩きがすることができたり、春巻きはローカルのレストランなどで生のままあるいは、揚げたもの両方を食べ比べることができます。

【観光する】おすすめ観光スポット10選

ホーチミンには数多くの観光スポットがあります。

歴史が感じられるものからインスタ映えする建造物など、抑えておけば間違いない7選を紹介します。

1.ホーチミン人民委員会庁舎/Ho Chi Minh City Hall

ホーチミン人民委員会庁舎は、ベトナムのホーチミン市にある公共建築物で、市の行政府が入っています。

フランスの植民地時代に建てられた建物を改修し、現在の近代的な建物になりました。高さは22階建てで、地上階には商業施設があります。

建物のデザインは、ベトナムの国旗をイメージしたもので、市のランドマークの一つとして知られています。

建物内には、市の行政機関や観光案内所があり、市内の情報収集にも便利です。

2.統一会堂/Independence Palace

ベトナムの統一会堂は、ホーチミン市中心部にある大きな建物で、ベトナム戦争後の1975年に南北ベトナムの統一を象徴するために建てられました。

高さ70メートルの塔となっており、内部には展示室や会議室があります。

また、外観はバシリカのようなデザインで、白い壁と赤い柱が特徴的です。統一会堂は、観光名所としても知られており、毎年多くの観光客が訪れています。

3.サイゴン中央郵便局/Saigon Central Post Office

サイゴン中央郵便局は、ベトナムのホーチミン市にある歴史的建造物であり、現在は郵便局としても機能しています。

1891年に建てられたフランス植民地時代の建築物で、ヨーロッパ風の外観と内装が特徴です。特に、天井には壮大な壁画が描かれており、見応えがあります。

観光客に人気の観光スポットであり、ホーチミン市のランドマークの一つとしても知られています。また、建物内にはカフェやお土産店もあり、ゆったりと過ごすことができます。

4.サイゴン大教会/Notre Dame Cathedral of Saigon

サイゴン大教会は、ベトナムのホーチミン市にある大きなキリスト教会であり、19世紀後半に建設されました。

フランス植民地時代に建設され、ネオロマネスク様式の美しい外観と高い鐘楼が特徴的です。

現在は、カトリックの大聖堂として機能しており、ホーチミン市の観光名所の一つとなっています。

5.ベトナム戦争証跡博物館/War Remnants Museum

ベトナム戦争証跡博物館は、ベトナムのホーチミン市にある博物館で、かつてのサイゴン共和国大統領府の建物内にあります。

展示物には、ベトナム戦争中に使用された兵器や装備、写真、映像、文書、実物大のトンネルなどがあります。

また、戦争に関する情報や歴史的背景などが解説されています。館内には多数の観光客が訪れ、ベトナム戦争について理解を深めることができます。

6.タンディン教会/Tan Dinh Church

タンディン教会は、チベット仏教の一派で、主に中国四川省のカム地方で信仰されています。

ピンクの教会として有名で存在感も抜群です。

また、教会は地域社会の中心的存在であり、慈善活動や文化イベントなども行っています。しかし、中国政府による弾圧のため、現在は信仰活動が制限されているとされています。

7.サイゴンスカイデッキ

サイゴンスカイデッキは、ベトナムのホーチミン市にあるランドマーク81ビルの76階に位置する展望台です。

高さは約350メートルあり、ベトナムで最も高いビルであり、東南アジアでも有数の高層ビルの一つです。

また、広々とした空間やモダンなインテリアも魅力の一つです。エレベーターでわずか30秒で到着することができ、昼間から夜景まで、様々な時間帯で訪れることができます。特に夜景は圧巻で、街が輝く光景を見ることができます。観光客に人気があり、ホーチミン市を訪れる際には必見のスポットです。

8.ベンタイン市場/Ben Thanh Market

ベンタイン市場は、観光地として有名な市場です。日本では「ベンタン市場」とも呼ばれます。

食料品や衣料品、雑貨など様々な商品が販売されており、現地の人々が日常的に利用している市場です。

また、観光客にはお土産や食品、工芸品などが人気で、交渉しながら購入する楽しみもあります。ホーチミン市内には他にも市場がありますが、ベンタイン市場はその規模や品揃え、情緒的な雰囲気が人気を集めています。観光客だけでなく、現地の人々と交流する機会にもなります。

9.ホーチミン カフェアパート

カフェアパートは、フレンチコロニアル様式の建物が立ち並ぶ、落ち着いた雰囲気のカフェ街です。

多くのカフェがあり、ベトナムのコーヒーやフランス風の菓子などを味わうことができます。

また、街並みが美しいため、散歩しながらのんびり過ごすこともできます。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。ホーチミン市観光の際は、ぜひ足を運んでみてください。

10.ホーチミン歌劇場/Saigon Opera House

ホーチミン歌劇場は、ベトナムのホーチミン市にある美しい劇場で、フランス植民地時代の1930年に建設されました。建物はヨーロッパのネオ・バロック様式で、豪華な内装と印象的な外観が特徴です。

ホーチミン市の中心部に位置しており、音楽、オペラ、バレエ、演劇などの公演が行われます。

ホーチミン市内で最も有名で格式高い文化施設の一つであり、観光客にも人気があります。

【安らぐ】おすすめマッサージ3選

1.SEN SPA

SEN SPAは、ベトナムのホーチミン市にある高級スパで、古代のベトナムの伝統的な医学に基づいたトリートメントを提供しています。

施術には天然の材料を使用し、身体の健康や美容に効果があるとされるハーブやスパイスを取り入れています。

また、施術前にはフットバスやお茶のサービスがあり、居心地の良さも魅力のひとつです。SEN SPAは、リラックスできる空間と質の高いサービスで、多くの観光客や現地の人々から愛されています。

2.ミウミウスパ

ミウミウスパは、ベトナムにある高級スパです。ミウミウスパでは、アロマテラピー、マッサージ、フェイシャルなどのトリートメントを提供しています。

施術者は経験豊富で、高品質のオーガニック製品を使用しています。

また、プライベートルームもあり、プールやジャグジーなどの設備も充実しています。リラックスして過ごすのに最適な場所です。

3.Genki Spa

Genki Spaは、ベトナムのホーチミン市にある高級スパブランドです。

施術者は全員、独自のトレーニングを受けたプロフェッショナルであり、高品質なサービスを提供しています。

また、施設内にはジムやスイミングプールなどのフィットネス施設も併設されており、美と健康の両面からアプローチできます。リラックスしながら美と健康を手に入れたい方におすすめのスパブランドです。

【エキサイト】レタントン通り・ブイビエン通り

ホーチミンは、観光地や安らげる場所が多い旅行地と言えますが、夜遊びストリートも多く存在します。

日本では味わえないエキサイトな夜を過ごすことができるでしょう。以下からホーチミンでも特に訪れるべきストリートを2つ紹介します！

レタントン通り

レタントン通りは、日本人街としても知られています。

この通りには、多くの日本食レストランやバー、カフェなどがあり、日本人観光客や駐在員にも人気があります。

また、日本語が話せるスタッフが多いお店もあるため、英語語が苦手な旅行者にとっても、日本人街であるレタントン通りは利便性が高い場所の一つです。

ただ、最近では日本人だけでなく、現地のベトナム人や他の国の観光客も多く訪れるようになってきています。

ブイビエン通り

ブイビエン通りは、ベトナムのホーチミン市の中心部にある繁華街で、国内外から多くの観光客が訪れます。

通りには多数のバーやレストラン、クラブ、マッサージ店などが並び、夜になるとライトアップされ、派手で賑やかな雰囲気を味わうことができます。

一方で、観光客を狙った悪質な商売や犯罪が発生することもあります。特に夜間は警戒が必要で、貴重品を持ち歩かないようにするなど、安全対策には十分な注意が必要です。

まとめ

以上、ホーチミンのすべてを楽しむ完全ガイドでした。最後まで見ていただきありがとうございます。

観光地やローカルフードなどはもちろん、国としての事前知識を持っていることで120%楽しむことができる旅行となるでしょう。

ぜひ、本記事の内容を参考にホーチミン旅行を楽しんでください！