• 投稿の最終変更日:2024年3月4日

教授に聞いた!電子書籍Kindleからレポートに引用してよいのか|問題点と考察

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レポート、小論文、卒業論文、読書感想文など、学生が課される課題の中で引用として書籍を用いることが多くあります。

ワタシもそれらに取り組む中で、

  • 引用として電子書籍Kindle版を用いることは一般的に正しい方法なのか。
  • レポートとしてそれを提出して正当に評価されるのか

という疑問が湧きました。

電子書籍Kindle版から引用したレポートは正当に評価されるのかという疑問に関しては、結論一番安全な方法は、「先生に確認してみること」です。

なぜならそのレポートを評価するのが先生だからです。

ただ、個人的にレポートに電子書籍Kindleから引用することは正しいのか、正しくないのかという「一般的な答え」を求めたくなったので、考察してみました。

この記事では、ワタシが通う大学の先生にこれに関して質問した返答と、Kindleの特徴を踏まえ、その答えを求めた経過を記しています。

 

ワタシの質問と先生の返答

ワタシ:大学のレポートなどで、Kindle版から引用し、レポートを書くのはあまりよくないことなのでしょうか?

 

レポートや論文を書くときは、紙の本を参照するのがやはり普通です。Kindleを参照する方法もないわけではないと推測しますが、一般的な共通認識はまだないような気がします。Kindle版を参照すると、読者が後からその部分を確かめようとしても図書館では見つからず、自分で買わなくてはならないのが問題です。

出典:先生の返答

という返答をいただきました。

まとめると

  • 一般的な共通認識はまだなく、紙の本を参照することが普通である
  • 図書館で見つからず、Kindle版を見るのにお金を払う必要がある点で読者に優しくない

このようになりました。

引用をする上で大切となってくるのは、読者にとって優しいか、優しくないかという点も一つの基準となってきそうです。

以下からは実際に、Kindleの特徴を踏まえ、考察したいと思います。

Kindleの優しくない要素1:ページ数ではなく、規則性のないナンバーで割り振られる

1つ目に、「ページ数ではなく、規則性のないナンバーで割り振られる」という点においてKindle版は読者に優しくないです。

普通、本はページ数が示されるのは一般的ですがKindle版ではそれが、Kindle特有のナンバーで示されます。

これは、1ページに書き入れる文字数に電子書籍Kindleと紙の書籍に違いがあるためです。

Kindleナンバーの変化

写真のように1ページめくると、No2122→No2129となり、7つ増えているのがわかります。

他のページでは、6つ増えているページもあれば、8つ増えているページもあり規則性はないです。

よって、引用した際に読者にとって単なる記号として見なければいけないことと等しくなるので、読者が引用箇所を探す時に、少し手間となってしまいます。

これなら引用に使える!:ページ番号問題の改善点

ページ数ではなく、規則性のないナンバーで割り振られることに関して考えられる改善点は、「紙の本と同じ文字数を1ページに示すこと」が考えられます。

紙の本の1ページと同じ文字数を小さい画面であるスマホに書き入れるというのは、読みやすさを配慮しなければいけないという点で非現実的です。

ただ、これがパソコンであればどうでしょうか。

Kindle for PCや、Kindle Cloud Readerという機能を通して、電子書籍を読むこと事態は可能です。しかし、こちらも同じくページ数がナンバーで示され規則性がないです。

本の大きさにもよりますが、広げた時の大きさとパソコンの画面はほぼ同じ大きさです。

パソコン版であれば、紙の本の1ページとパソコンで示す電子書籍Kindle版の1ページを等しくさせることは可能なのではないでしょうか。

Kindleさん期待しております笑

 

Kindleの優しくない要素2:図書館で閲覧することができない

2つ目に、先生からの返答にあった、「図書館で閲覧することができない」という点です。

前述しているようにページ数が本と同じであれば、読者が引用を探す時に紙の本で探せば済むことです。

しかし、実際にそうではないためKindle版の書籍を買う必要性が出てきます。

金銭面と手間に関して、読者に優しくありません。

これなら引用に使える!:図書館で閲覧不可問題の改善点

これに関しては、図書館でKindle版も閲覧できるようにするという方法が考えられます。

ただ、注意が必要なのが、電子書籍である点です。

もし、その本をコピーして自分のものにできてしまえば、Kindle版を買う必要がなくなってしまいます。

ですので、コピーができないようにし、貸し出し期限をつけることが絶対条件に思えます。

といったようなことを考えると、現時点では中々難しいことなのかもしれません。

まとめ

電子書籍Kindleからレポートや論文に引用する際の注意点としては、

先生にKindle版を利用した、引用を行いレポート作成に取り組んでよいのかを確認すること。

(一例ですが、ワタシの場合は、正当な評価を受けることができたので、希望をもって確認する)

 

また、一般的な引用方法として、Kindle版を利用するために考えられることは一番は、

「パソコンで電子書籍Kindle版を読む場合に本とページ番号を等しくする」

二番目に考えられることは

図書館でKindle版を閲覧することができるようにするということ

でしたが、法律的に難しかったり、悪用される恐れがあったりする可能性があり難しいのではないか。

という結論になりました。

 

他の記事では、

大学生必見!レポート・論文作成が捗る電子書籍Kindle版のすすめ

というタイトルで、電子書籍Kindle版の強みを生かした、レポート・論文作成が捗る方法を紹介しています。よかったら見て下さい。

ワタシもこの方法を実践する身として、Kindle版からの引用がどんなレポートや論文でも可能となる日が来ることを願っています。

では。